ロルカ、暗殺の丘
DEATH IN GRANADA (Muerte en Granada)

監督:マルコス・スリナガ

出演:アンディ・ガルシア(フェデリコ・ガルシア・ロルカ)/イーサイ・モラレス(リカルド)
ジェローン・クラッベ/エドワード・ジェームズ・オルモス/ミゲル・フェラー
ジャンカルロ・ジャンニーニ
ST:脚本−マルコス・スリナガ、ニール・コーエン、ホァン・アントニオ・ラモス/撮影−ファン・ルイス・アンチア
編集−ギリェルモ・レプレッサ/美術−ビル・パロンド/衣裳−レオン・レブエルタ
製作−モクテマス・エスパルザ、ロバート・カッツ

製作年:1997年、スペイン=アメリカ/時間:114分
製作:エンリケ・セルゾ・プロ=アンテナ3=ミラマー・フィルム=カナル+/配給:ギャガ=ヒューマックス
媒体:VIDEO/DVD(タキ・コーポレーション)

備考:ヴィスタ/ドルビー・SR


プエルトリコの新聞記者リカルドは、スペインの天才詩人ロルカ暗殺の真相を突き止めようと、故郷グラナダへ赴く…主人公の少年時代の思い出と、ロルカの死の謎とを交錯させたミステリー仕立ての人間ドラマ。
実在人物をモチーフにしたフィクションだし英語作品になっているので、スペインや詩人ロルカに心酔する人は違和感を持ってしまうかも知れないが、作り手の思い入れの深さが伝わってくるような渋いエンターテイメントになっている。ロルカは日本では比較的知られているというが、詩となると原語の響きやニュアンスがそこなわれてしまうのがツライ。『血の婚礼』の劇作家でもある、と聞けば漠然とうなずけるレベルの私には、このうえもない興味のキッカケとなってくれたわけだが。
主人公が調査を進めていくにつれて、徐々に暗殺当時の事情が浮かび上がってくる構成もきいている。アンディは出ずっぱり主演ではなく、あくまでも回想のロルカなのに、鮮烈なイメージを残す。繊細さと打たれ強さ…という希有な持ち味が生かされた役柄だったように思える。ザラつき気味の映像も悲劇を際立てていくし、予告篇での期待は裏切られ ことはなかった。強引な結末さえも、テーマは寛容だったのかとうなずけてしまうほど。作品全体の雰囲気が心地よかった。(22 Jan 2000)
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