狼たちの午後 監督:シドニー・ルメット
製作年:1975年
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うだるような暑さの72年8月22日午後2時46分、ブルックリン三番街にあるチェース・マンハッタン銀行支店に、三人組の武装強盗が押し入る。仲間の一人に逃げられ切羽詰まったソニーとサルは人質を取ってたてこもる…実際にあった事件記事を基にした社会派作品で、病めるアメリカの一面も垣間見せてくれる。
そもそもの動機がスゴイし、大ボケしても本人達はいたって大真面目…緊迫した中に妙なズレを持たせているので変な可笑しさがわいてくる。ボスのソニーを演じたアルの瞳にはクラウン(道化)の哀しさと切なさがあった。(3 Oct 1976)
【豆知識】ソニーが警官隊に向かって「アティカ!」と叫び、群衆を煽るシーンがありますが、71年にニューヨーク州のアッティカ刑務所で囚人が暴動を起して軍隊に鎮圧され、多数の死傷者を出した事件を指していると思われます。アル中患者さんの情報によるとJohn LennonとYoko Onoが『SomeTime In New York City』というアルバムのなかで『Attica State』という歌を歌っているそうな。また、95年にはカイル・マクラクラン、サミュエル・L・ジャクソン出演のTVムーヴィー『ウォール・オブ・アッティカ』が作られています。