ゴッドファーザー PART III
THE GODFATHER PART THREE

監督:フランシス・フォード・コッポラ

出演:アル・パチーノ(マイケル・コルレオーネ)/ダイアン・キートン(ケイ)
アンディ・ガルシア(ヴィンセント・マンシーニ)/タリア・シャイア(コニー)
イーライ・ウォーラック(ドン・アルトベロ)/ジョー・モントーニャ(ジョーイ・ザザ)
ジョージ・ハミルトン(B・J・ハリソン)/ブリジット・フォンダ(グレース・ハミルトン)
ソフィア・コッポラ(メアリー)/ラフ・ヴァローネ(カーディナル・ランベルト)
フランク・ダンブロージョ(アンソニー)/ジョン・サヴェージ(アンドリュー・ヘイゲン)
ヘルムート・バーガー(フレデリック・カンジック)
ST:製作・脚本−フランシス・フォード・コッポラ/原作・脚本−マリオ・プーゾ
撮影−ゴードン・ウィリス/音楽−カーマイン・コッポラ
主題曲−ニーノ・ロータ/美術−ディーン・タヴォラリス
編集−バリー・マルキン、リサ・フルクトマン、ウォルター・マーシュ
衣裳−ミレーナ・カノネロ/総指揮−フレッド・フックス、ニコラス・ゲイジ

製作年:1990年

時間:162分(ビデオは172分)

製作:ゾエトロープ・スタジオ・プロ/配給:パラマウント=UIP

媒体:VIDEO(CIC)/LD

備考:ヴィスタ/ドルビーSR


コルレオーネ・ファミリーはヴァチカンと結び、宗教界への進出を画策する。ドンのマイケルは兄ソニーの忘れ形見ヴィンセントをファミリーに迎えるが…クライマックスののオペラと複数の暗殺劇の同時進行は迫力モノ。格調高い暗めアンバーの色調もそのままで、大作の風格。凋落や老いを描く完結部分だけに、枯れた“滅びの美学”を見せる。

ヴィンセントの「動」と好対照な「静」のマイケルだが、実質的に3作を通してのメインキャラクターであり、ここでは損な役廻りながらも魅せてくれる。父の様なカリスマ的ヒーローになれず、兄への罪悪感を引きずり、ファミリーのために家庭を犠牲にした悲劇の人だったが、とりわけあの孤独の中での声なき叫びの悲痛さが胸を打つ。

2から16年を経て作られただけに、旧作のキャストも顔を見せ、格別の想いが重なってしまう。回想シーンで前作のカットをそのまんま使えてしまうというのは、やはり凄いコト…時の流れを実感させられる。ソフィア・コッポラの素人芸を除けば秀逸なキャストが揃いの贅沢さ(ウィノナ・ライダーの降番は致命的と思わざるを得ない)。アカデミー賞にはフラれもしたし、前2作の完成度に比べれば物足りなさもあるが、残酷なまでに時間の流れを焼き付けた完結編と言える。顧問トム・ヘイゲン=ロバート・デュヴァルが欠けたのは残念。

個人的にはアル&アンディ共演に狂喜乱舞、公開が待ちきれず先行オールナイトに駆けつけてしまった。リアルタイムで観て来られたギリギリの世代に属していたお陰で、シリーズへの思い入れも格別なものがあったりする。

メイキングをおさめたTVスペシャル『ゴッドファーザー;ファミリー・インサイド』も存在する。(2 Mar 1991)


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