インソムニア
INSOMNIA

監督:クリストファー・ノーラン

出演:アル・パチーノ(ウィル・ドーマー)/ロビン・ウィリアムス(ウォルター・フィンチ)
ヒラリー・スワンク(エリー)/マーティン・ドノヴァン(ハップ)
モーラ・ティアニー/ニッキー・カット/ポール・ドゥーリー/ジョナサン・ジャクソン
ST:脚本−ヒラリー・サイツ/撮影−ウォリー・フィスター/音楽−デヴィッド・ジュリアン
美術−ネイサン・クローリー/衣裳−ティッシュ・モナハン/編集−ドディ・ドーン
総指揮−ジョージ・クルーニー、スティーヴン・ソダーバーグ、トニー・トーマス、キム・ロス、チャールズ・J.D.シュリッセル
製作−ポール・ジュンガー・ウィット、エドワード・L・マクドネル、ブロデリック・ジョンソン、アンドリュー・A・コソーベ

製作年:2002年

時間:119分

製作:アルコン・エンターテイメント=トーマス・セクション・エイト/ヘラルド

媒体:VIDEO/DVD(ポニーキャニオン)

備考:リメイク/シネスコ/ドルビーSRD・SDDS


アラスカで起きた猟奇殺人事件の捜査に、L.A.P.D.の敏腕刑事ドーマーが派遣されてくるが…謎解きよりも葛藤のドラマにシフトチェンジしていく心理サスペンス。97年の同名ノルウェイ映画のリメイクだそうで、アカデミー賞俳優を揃えながらもスター映画とは一線を画するシブづくりになっている。

雪と氷に覆われた小さな町は『ツイン・ピークス』を彷彿とさせるのどかな風景だし、陽の沈まない薄暮は暖かい色調をたたえているが、それだけに人間の心の闇が際立ってくるようでもある。ミステリーとしてはあまりにストレートだし、追う者と追われる者の駆け引きが希薄でもあるが、あらゆる意味で堕ちた偶像の物語とも言える心塞がる展開に引きずり込まれていく。

アルがこれまで演じてきた刑事とはまた異質のキャラクターだし、不眠症に陥っていく感覚が映像的にも巧みに表現されているのが面白い。シリアスなロビン・ウィリアムスの役どころをあえて切り札にしないつくりなのがもったいない気もするが、硬質なヒラリー・スワンクの頑張りもほほえましい。アイディア勝ち『メメント』から正攻法ノワールに挑んだノーラン監督が、ソダーバーグ&クルーニーが総指揮に名を連ねるメジャー作品でこういった方向に仕上げてきたというのも妙に納得。(7 Sep 2002)



コレクターズ・エディションと銘打ったDVDは特典ディスクとの2枚組。17分ほどのアルとノーラン監督の対談は、それだけで4700円のモトが取れそうなくらい!新鋭監督を暖かく見守りながら、過去の出演作でのエピソードを語ってくれたり、この作品でのアプローチを振り返る素顔のアルが堪能できる。
他に、通常?のメイキング3種類、撮影順に並べ変えた監督の撮影日誌コメント、不眠症にまつわるドキュメンタリー、ウィルとレイチェルの未公開2シーン、スチール・ギャラリー、オリジナル予告編が収録されている。

エーリク・ショルビャルグ監督によるノルウェー映画も『不眠症 オリジナル版 インソムニア』として2002年12月にビデオ・リリース。ステラン・スカルスゲールドが刑事役で、大筋はほぼ同じだが、ラストはオリジナルのほうがまったりしている。

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