野獣死すべし
監督:村川透

警部殺害と拳銃強奪事件を追う柏木刑事は“死人のように歩く男”という目撃証言から元カメラマン伊達をマークする…大藪小説の映画化だが、時代設定を移しつつ、かなり違ったタッチで仕上げた異色作。
アクションからより奥へ踏み込んだ難解な狂気の世界、優作が追求した「病い」の入り口となっていた感じ。肉体を拒絶した幽霊の様な主人公を創り上げ、従来のアクション映画とは一線を画した壮絶さがあった実験的作品。
これも仲代達矢主演で映画化されたことがあるという。丸山昇一脚本ゆえに、優作のやりたい方向へと近づいた感じで、コラボレーションの結晶だったことが想像できる。(5 Oct 1980)