陽炎座
監督:鈴木清順
新派の台本作家は落とした付け文が縁で品子と出逢う。“三たびお瀬いして、四度目の恋逢瀬は死なねばなりません”と心中を迫られるが…『ツィゴイネルワイゼン』よりもいっそう混沌を深めた感じの清順流フィルム歌舞伎!
無理に筋書きを追おうとせずに頭をカラッポにして観ているとヘンな面白さが見えてくる「だまし絵」感覚!ミスマッチっぽいイメージがぶつかり合って、不気味な美しさが浮かび上がってくるような。アクション・スターからの転身をはかる優作が模索し続けて来た「病い」の集大成という感じ。(13 Oct 1981)